| 2003年 11月 26日(水) |
紐付きの女
今日は朝から調子が悪い。
珍しく、おなかが壊れているし、
母は朝からご機嫌斜めだ。
(又、父が怒られていた・・・
それも大音響で・・・)
お腹の調子は悪いが今日は用事が
あるので足早に駅へと向かう。
ちょうど、列車が到着したようで
駆け足で飛び乗った。
まにあったぁーっと安心したのも
つかの間、自分の大失敗に気づく。
本を持ってくるのを忘れたのだ。
どうしようぅぅぅぅぅ。
近くで本を読んでいる人もいない。
中吊り広告を読もうにも朝の
ラッシュで身動きも出来ない。
窓外を見るが、字が落ちている
はずも無く人間ウォッチングも
本を持っている人にしか興味が無い
ので愉しめない・・・。
自分自身の不注意だが、誰かを
呪いたい気分だ。
目の前にいる女性の香水も鼻につく。
頼むから電車に乗るときは香水を
ひかえて欲しい。
蓄膿の鼻が、もげるくらいの強い香りだ。
震えがくるんじゃないかと、ドキドキ
しながら目指す駅まで我慢だ。
やっと目指す駅に到着し、乗り換えるバスに
乗ろうと歩いていると、後ろから声がする。
「あのー。すんまっせん」
振り返るとおばーちゃんが私を見つめている。
「この近所に○○クリーニング屋さんが
あるはずやけど、ドコか解らんとよ。教えて」
気の毒だがこの辺の地理に詳しくない事を告げ
足早にバス停へ行く。
あ〜〜〜〜〜〜〜〜。乗る予定のバスが
過ぎ去っていく。くそーーっ。
やっぱり今日は、ついていないようだ。
本屋を探すが無い。昔は駅の周囲には
必ず本屋があったものだが・・・。
しかたなくコンビニで新聞を買う。
まるでオヤジだと自分を哂う・・・。
やっとバスに乗り車内を見回すと
幸運が訪れる。
一人がけの席で文庫を読んでいる人がいる!
見た感じは20代前半の学生っぽい
女性だ。本を持っている人を見ると
何故か美しく見えるから不思議・・・。
席は沢山空いているが、興味を満たす
為にターゲットに、にじり寄る。
バスは便利ー♪相手に気づかれる事も無く
簡単に覗き込める。(すみません)
カバーは付いているが版元はすぐ解った。
スピン(紐の栞)が付いているし
本が薄いので、きっと新潮文庫だろう。
良い感じだと、読み進む。
ん?これ読んだ事がある本だ。登場人物の
刑事名に覚えがある。
何の本だろう・・・。文体は硬め。
しかも、かなり前に読んだ記憶がある。
これ以上、ここに立っている必要が
無くなったので、空いた席に移動する。
うーーん。思い出せない。
アルコールハイマーだろうか・・・。
で、思い出せぬまま帰宅となる。
早速、PCの出番だ。便利だなぁ。
検索って♪♪♪♪♪
その後、不思議な結果が出た。
なんと女性の読んでいた紐付き本は
張込みだったのだ!
松本清張が書いた短篇で
おそらく初出は昭和30年代だろう。
今、若い人の間で流行って
いるのだろうか???。
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