| 2003年 12月 1日(月) |
直木賞なんてクソクラエだ!
目立った賞もとっていないのに、爆発的に売れている
ミステリ作家がいる。文芸書が苦戦している今、賞の
力無しに売れている作家はこの横山秀夫氏
ぐらいではないだろうか?!。
小説の内容自体は、そう派手なものではないし、
地味な中堅サラリーマン等が主人公なのでココまで
売れるとは思ってもいなかった。
(私はこの人の文体が好きで殆どを読んでいる)
この作家非常に巧いのだ。どちらかと言えば
職人風。文章もちょっと変わっている。
短い文章を小刻みに繋ぐ書き方は、プロの世界では
禁じ手であったはずだ。
その禁じ手を逆手に使う横山氏は、その抑えた作風と
マッチして非常に読みやすく仕上がっているのだ。
一歩間違えれば、批判の対象になりそうな文章
だとは思う。が、一般の読者に読み易くという
点では、成功されているのではないだろうか。
ごちゃごちゃと薀蓄を垂れる作家に人気がある中、
一人、奮闘している読みやすい作家だろう。
その横山氏が今年の春に
”直木賞決別宣言”をされた。
事の起こりは、ノミネート作”半落ち”の
謎(オチ)が法律上有り得ない事だと
直木賞選考委員から指摘された事にある。
私はこの報道を目にした時、非常に驚いた。
現実に有り得るか有り得ないかを問う直木賞サイド
は、”直木賞は大衆文学に贈られる賞”だという事を
忘れているのではないか?と疑問に思ったのだ。
”現実には有り得ない作品”に賞を与えられない
のならノンフィクション賞に変更すればいい。
「現実には有り得ないから、落選です」と聞いた
作者は、自らもう一度リサーチされたそうだ。
(そりゃ、そうだろう。直木賞の記者会見場で
自身の作品が欠陥品だと言われたのだから)
調査後、あり得るという確信を抱いた横山氏は
もう一度、選考会に調べ直してくれと要望する。
が、そのまま主催者に無視された”半落ち”は
まるで欠陥作品のように報道される事になる。
私の怒りは、以上の事だけに基づいて
いる訳ではない。
この後、権威ある選考委員の発言に驚くべき
内容のものがあったのだ。
うろ覚えだが、内容は
「ミステリーとして瑕がある作品に高評価を
与えるミステリー業界・ファンの質は・・・」
と発言されたのだ。(林真理子女史)
これには驚きを通り越し呆れた・・・。
他の作家やファンを評価するほど優れた作品を
書いているのか?林女史よ。
海外の大きな文学賞の選考委員は
毎年変更されるそうだ。
それに比べて日本の文学賞はどうだ?!。
死ぬまで居座っている。このような体質で
優れた作品が選ばれるのだろうか?。
今までの受賞作を見てもそう思う事が多い。
浅田次郎氏は”鉄道屋”で受賞したが、その前回の
候補作”蒼穹の昴”と比べると雲泥の差なのだ。
今は泣かせる作家に転身してしまったが、この
蒼穹の昴、非常に良い出来だった。
これで受賞していればと悔やまれる一作だ・・・。
乃南アサ氏もそうだ。彼女の受賞作”凍える牙”は
彼女の著作の中では、出来が悪い方だ。
実力派、真保裕一氏はすでに何回も候補に
上がっているが未だ受賞に至っていない。
宮部みゆき氏もそうだ。”理由”で受賞となったが
”火車”で受賞するとてっきり思い込んでいた。
直木賞をとる作家がダメだと言っている訳ではない。
受賞作以前の方が、出来のいい作品が多いのだ。
船戸与一氏に至っては、一日分費やしたいくらい
言いたい事がある。
(挙げるとキリが無いので、ここらで止めておこう)
直木賞をとると20年は安心して食えると
言われているが、潔く決別宣言された
横山氏にエールを送りたい。
ちなみに、ミステリファンの間で囁かれるジンクス
がある。それは京極氏が候補作に上がった年は
必ず、受賞作なしで終るというものだ。
権威ある選考委員は、妖怪や幽霊はお嫌いと
みえる・・・。
”某大御所作家”が選考委員から外れぬ限り
推理小説が正当な評価を受ける日は来ない
のかもしれない・・・。
ファン自らが選び出したベストセラーを
読みたいと思う今日この頃だ・・・。
今日も全く纏まりは無いし、愚痴ばかりだが
良いのだ!日記なんだから♪
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