2003年 12月 16日(火)

帰っておいで

今日も変わった事が起こらない。

はて、困った・・・。

どうも、猫の事が喜んで頂けている
ようなので猫の想い出でも書いて
この場を凌ごう。

我が家の猫は家庭内半野良だった。

人間に構われる事を苦手にしていたので
いつも人の手が届かぬ所にいた。

食事とトイレを使用する時以外は
滅多に姿を現さぬのだ。

老いて闘病生活に入り(視力も失った)
晩年は人の手を必要としたが
それまでは”孤高の猫”だった。

触れなくても構わない。
玩具じゃないし、見ているだけで幸せ。

その猫が洗面所に出てきて、ずーっと
佇んでいる事があった。
こちらに背中を向け座り込み
おしっぽだけが、ユラユラ揺れている。

妹と二人で「珍しいね。何しよるんやろ?」
と観察していると、どうも虫がいて
それを目で追って愉しんでいるようだ。

いたずらが大好きな妹は、こっそりと
忍足で猫の背後に近づいた。

そして「わぁっっ」っと大声を出し
猫を驚かしたのだ。

その瞬間の猫の顔を忘れる事が出来ない。

振り返ったその目は驚きでまん丸に見開かれ
しっぽは三倍に膨らみ、体全身の毛が
ハリネズミのように、総毛立っている。

余程、驚いたようだ。

その姿が可笑しくて妹と二人で
腹を抱えて笑った。その笑い声に満ちた
キッチンを”むっ”とした顔で通り過ぎる猫。

母に大声で怒られる妹。猫だって
不意打ちは驚くよなぁ。悪い事をするやつだ。
だが、私も笑ったので同罪か。

で、その晩の事件は忘れもしない。

夜中にトイレに行きたくなり目が覚めた私。
寝ぼけ眼で暗闇を足探りで歩く。

すると、ふくらはぎに何かが触れた。

うぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁ

あまりの驚きで近所中に届くほどの
悲鳴を上げた私。

母と父が驚いて出てくる。
何があったのかと問われ、電気を点けると
足元には猫がいる・・・。

今のは猫だったのだと、やっと気づいた。
彼女は黒猫なので闇に紛れるのだ。

その上、6キロもある巨大猫。

珍しい事もあるものだ。こんな事は
今までに一度も無いし、人間の足で狩りを
するなんて・・・。本気ではない事は
一目瞭然だ。爪は出していない。

その後、不思議な事をするなぁ
部屋の出口で張っていたのかな?と
思いつつ就寝。

するとその一時間後に悲鳴が上がったのだ。

うぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ

急ぎ飛び起き、部屋を出ると妹が立っていて
目がまん丸になっている。
彼女に毛皮があるなら
ハリネズミになっていただろう。

父と母は二度目なのでうるさいっという
声だけで参加。

妹の足元には猫が居る・・・。
気のせいだろうか?勝ち誇った顔の猫。

早口で一時間前の事を妹に説明する。

(彼女は前回の悲鳴で目を覚ますほど
デリケートでは無いのだ)

妹も寝ぼけている時に足に飛び掛られた
そうだ・・・。

そして、二人で同じ事を思いつく。

きっと、昼間の仕返しだ!。

次の日、母に「猫って意外と記憶力も
良いし、執念深いかもよ」と言うと
馬鹿馬鹿しいと哂う。

だが、その後も猫の復讐は度々有ったのだ。
驚かす事を学習したのかもしれない。

誤ってトイレに置き去りにしてしまったり
部屋に閉じ込めてしまった時は
夜中に飛び掛られた。

その日じゃなくても数日後にやられるのだ。

それは閉じ込めた犯人を狙っていた。
偶然とは呼べぬほど、何度もあったのだ。

これには参った。何度やられても
飛び上がって驚くのだ。

我が家の猫だけなのだろうか?。

今となっては、愉しい想い出だ。

化けて出ても良いから帰っておいで。



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あ!別にね、威張っているんじゃ
ないんだけど、今日さっ!
スキヤキなのさっ!ぐふふふ。
(急に関東弁のつもりの斑)






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