2003年 12月 17日(水)

思い出したこと

私がよく利用していた路線のバスを
風変わりな青年が利用されていた。

この方、一風変わっていて
最初に遭遇した時は正直、びっくりした。

必ず、同じ時間帯の同じバスを利用され
必ず決まった席に座られるのだ。

その席に自分以外の誰かが先に
座っていると風変わりな一面が姿を見せる。

必ず、座りたい席の真ん前に立ち
苛立たしそうに身悶えされる。

他に席が沢山空いていても
他所ではダメらしいのだ。

実は私も知らずに
その席に座っていた事がある。

恐ろしかった。別に叩かれたりするわけ
では無いのだが、苛立ちが伝わってくる。

何となく居心地が悪く、すぐ席を譲り
後ろの空いた席に移動した。

で、じっと動向を見守っていると
ただ、その席が空いて自分が座れさえ
すればご機嫌のようなのだ。

運転手さんの真後ろの席で
運転手さんの背中越しに前方を覗き
楽しそうに、鼻歌交じり。

ただ単にこの席に座りたいだけなのだと
解り、首を傾げる私。

降り際には運転手さんに
小さな声で”有難う”とおっしゃる。

運転手さんも「○○さん、お疲れ様」と
返される。

で、この方の事はずっと謎だったのだ。
物凄く不思議な存在で、お見かけする
度に、気になって見ていた。

この謎が解けたのは半年後くらいだった。
この青年が乗り込んできて
お決まりの席に座っていた年配の男性に
苛立ちを見せた時に解ったのだ。

席を譲らぬ男性に真後ろの席の方が
小声で囁かれたのだ。

「この方は障がいをお持ちなのです。
譲ってあげて頂けませんか?」と。
(どうも、ご近所の方らしかった)

すぐ側にいて聞こえた私は、自分自身が
恥ずかしかった。
恥じ入るとは正にこの事だ。

思いつきもしなかった。
見た目はとても普通の好青年だ。
今時の青年のようにズボンをずらし
オパンツが見えるような履き方など
せず、小奇麗な姿。

見た目で解らないハンディキャップが
ある事に思い至らなかったのだ。

座っていた年配の男性もとっさに
”あ!ごめん”と仰った。
気持ちは解る。この方だって思いつきも
しなかったのだろう。

解ると今まで抱いてきた”不思議”という
感情が消え、一人でバスに乗り
お仕事をされているらしいこの青年が
輝かしく見える。

解らないと理解できないのだと
思い知った一幕だった。

そして、運転手さんやご近所の方が
見守っていらっしゃるのだと解り
気持ちが暖かくなった。

人の事など言えぬ身だと自身を振り返った。

理解が得られなくて辛い思いを
される事も多いのだろうな。

今も元気で通勤されているのだろうか?。
がんばってね。
そして、恐がってごめんね。

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何で今日、二年前の事を
思い出したのかは内緒♪。

で、今日の晩御飯は珍しくほか弁。
うれしーーーっ。トンカツ♪





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