| 2003年 12月 3日(水) |
君死にたもうことなかれ
ああ おとうとよ 君を泣く
君死にたもうことなかれ
末に生まれし君なれば
親のなさけは まさりしも
親は刃(やいば)をにぎらせて
人を殺せとおしえしや
人を殺して死ねよとて
二十四までそだてしや
堺の街のあきびとの
旧家をほこる あるじにて
親の名を継ぐ君なれば
君死にたもうことなかれ
旅順の城は ほろぶとも
ほろびずとても 何事ぞ
君は死らじなあきびとの
家のおきてに無かりけり
(以下省略)
私の今の気持を表すのに、八百万の言葉を使うよりと
引用させていただいた。
上記の詩は歌人・与謝野晶子が弟を思い作った詩だ。
日露戦争で戦地に送られた弟の身を案じ
詠まれたそうだ。
この詩を知ったのは、中学か小学校の授業だった。
肉親を案じる気持が伝わるが、それと共に
あぁ、日本も過去、沢山の命が失われたのだ と
当時、幼いながらも強いショックを受けた。
だが、私にとっては過去の詩だった。
その詩が現実になりつつある。
イラクでの外交官殺害事件やイラクへの自衛隊派遣
報道を目にする度、この詩が頭に浮かぶ。
私には難しい事は解らないが、自衛官を子に持った
親御さんの気持は察するに余りある。
公僕であろうが、人の子だ。親もいれば家族もある。
どんな心境で日々の報道を目にされているのだろう。
カンボジアへの自衛隊後方支援の時は
丸腰で戦地に送り出された彼ら。
今回はそうはいかないだろう。
武器も持たずに戦地に赴くなど、犬死しろと
言っているに等しいだろう。
もう既に700名を超える隊員の選抜が
はじまったらしい・・・。
この全ての人に家族がある。
亡くなった二人の外交官の棺には、日の丸が
乗せられていた。
無邪気な子供が傍らに寄り添っていたがこの子に
誰が父の死を教えるのだろう・・・。
君死にたもうことなかれ。
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