2005年 3月 10日(木)

マイケル

 この一生で飼った犬は「ジャック」というスピッ
ツがはいった雑種。それと猫は「マイケル」という
アメリカンショートヘアー。ジャックは、ものごこ
ろついた頃から家にいたけど、よく吠えてすぐにま
とわりつくので、小さい私がおびえてしまったのが
最初の出会いで、それから上下関係は変わらず‥で
あんまり「かわいがってあげた」思い出がない。母
や兄にはなついていたが、私には手に余る存在だっ
たなあ。小学校4年の時に死んでしまって、その時
も私だけ泣かなかった。

 マイケルとの出会いは、鮮烈。22歳の時に美容
室から出たところのスポーツ用品店で「僕をもらっ
て」と書かれた紙が箱に貼ってあってまさに「一目
ぼれ」。猫を入れるかごを買ってきてすぐに連れて帰
って‥寝てもさめてもマイケルだった。仕事で疲れ
て帰ってきても「マイケルがいる」と思ったら、癒
されて嬉しかった。仕草がかわいくて、ず〜っと見
ていても飽きなくて。ハンサムでかしこくて、人の
気持ちがよくわかって。マイケルがいる日常が当た
リ前になって、家族の一人のようだった。母も父も
兄も、ほんとにかわいがっていた。

 でも、別れは突然やってきた。交通事故という不
幸と「節分の鰯を喉につめる」という不幸。交通事
故で(轢いた車はわかってるのよ!と母が憤慨して
言ってたっけ)弱った喉と内臓に、大きな節分の鰯
を食べてしまったその骨がささり、獣医からの帰リ道、
私の手の中で死んでいった。だから、命日は忘れもし
ない私の誕生日の翌日、2月4日。

 それからの私は、ペットロス症候群。思い出すた
びに涙が出て‥周りのみんなは、「え〜猫ごときで
そんなになる?」という反応。「そうなの、私もこ
んなになるとは思ってなかったよ」って言った記憶
がある。何年経っても、マイケルのことを思い出す
と切なくて。大切なものを亡くすって、辛いなあっ
てほんとに思う。

 今は、ネットで知り合った方々のおうちのペット
の写真を見せていただいては「きゃわゆ〜い」とか
わいがらせてもらってる日々。また気持ちがかわっ
たら、いつかペットを飼いたいなあ。ある日突然、
その日がやってくるかもしれない。