| 2003/11/4 (Tue) |
昔話
小学生の頃、父親と母親の不仲な時期があった。
母親が出て行ってしまっていた時期がある。その時期の記憶が私にはあまりない。
嫌な父でも、嫌な母でもなかった。でもやっぱり私は子供だったから二人には仲良くしていて欲しかった。
中学に上がって、父親が屋台村で働きだした頃。あの頃は沢山の可能性が私の目にちゃんと映っていて、昔のように何気ない生活が出来るのだと信じる事もできた。
『スケートに行きたい』それにこだわっていた事がある。小学校の5年生のときにたった一度行った事があるだけのスケート。それに父と母と3人で行くことにこだわっていた中学校1年生の私。
今なら解ること。あのときの私はスケートに行きたかった訳じゃなくて、楽しかった時間を探して居ただけだったんだって…。
屋台村で大好きになった人たちの事。もうどこで何をしているのかも判らない人たちとの、短すぎる時間の共有。あの時期に出会った人たちとの繋がりはあまりにも希薄で…出会っては別れてしまっていた様な、そんな気さへする。
もっと仲良くなりたいと、もっと一緒に居たいと、そう願う人ほどいつの間にか私の傍から居なくなっていったから…いつの間にかわかる様になっていた。
『この人とは長くは居られない』という相手の存在が。
予感みたいなもの。一番当たって欲しくなくて、一番当たってしまうジンクス。
18の時大好きになった既婚者の人。あの人といた時間は、屋台村に通っていた時間にどこか似ていた。やっぱり長くは続かない幸せだと、どこかで知っていた。
希薄で、頼りない時間。期待なんてしないと言い聞かせて、いつの間にか期待して、失うことの繰り返し。
絶対なんて何処にもないと思い知ってきた筈だったのに。私はあの頃と何一つ変わっては居なかったんじゃないかと…そう、愕然とした。
大好きだった真っ赤なBEATの助手席も、Sさんのベンツの助手席も…それぞれの私にとって分不相応な存在なのだと、そう思った。
夕方、Sさんがメールをくれていた。ケン○ッキーで働きながら、気になって仕方なくて、相手の気持ちを測りかねて落ち込んでいたから…すごく嬉しかった。
気持ちの温度差、今はそれが怖いのに等身大で居ていいのか、背伸びしていなきゃ失くしてしまうものなのかが判らなくて…辛くて、苦しい。
『会いたい』と自分から言えない相手を、また好きになってしまった。
本当はもう何も失くしたくはないのに。