2003/12/1 (Mon)

自分じゃなかったら




 指名が取れない日もままある。

 
 店自体も暇全開で早上がりの挙句、またしても珈琲館駐在。Sさんに声が聞きたいとメールした所、午前2時近くになって連絡を下さった。
 『あと3、40分待っててください?』そう仰言って電話を切る。どのくらいお会いしてなかっただろう…電話を頂いてからSさんがお車を停めていらっしゃる所まで歩いて行った。
 後姿に嬉しくなって駆け寄って、お顔を拝見した途端もう冷静では居られなくなった。

 『お久しぶり?』

 その言い方も表情も、誰よりも求めていたものだから…嬉しくて仕方なかった。
 助手席に乗せていただいて車を走らせて、暗いところを狙ってお車を停車させ暫く会話をしていた。
 私はとりあえず落ち着いて少しお話がしたくてSさんの顔をじっと見つめていた。

 午前4時。一緒に居させていただける時間は本当に数時間だけだから…。
 『自分じゃなかったらね、さーっと車走らせてどっか連れ込んで…話が早いのにねー。』
 冗談めかした口調。それが私を喜ばせるための作戦でも…それでも嬉しいと、そう思った。


 約2時間。Sさんの煙草の匂いの中で、幸せな気持ちで居た。



 さよならの瞬間だけ、いつも少し寂しい…。