2003/7/31 (Thu)

(7月)

 彼氏がPCを持って帰った後も、メールでオンライン上の友人に励まされたり、かなに電話付き合って貰ったりして私の精神の安定は割と保たれていたように思う。

 昼のバイトと夜のバイト。忙しくもあったけど休み無く働いたせいで夜のバイトにもだいぶ慣れてきたし話が出来る子も増えた。



 「60万払え。」
 
 そう言われたとき、一瞬頭の中が真っ白になったのは事実。でも事情を知った後は「返す」と腹を括った。


 腹は括ってても、夜になるとお金のことばかりを考えて余裕を無くして不安に陥って泣いたりもした。
 荷物のことで元彼氏と会った日、私は丁度昼のバイトのほうで12時間労働を2日間強いられた後で、少し疲れていた。
 付き合っている間は絶対に話題に上らせなかった夜の仕事の話を彼氏のほうから振ってきた時、内心「今更聞いて欲しいことなんか無い」そう思っていた。だから彼氏に「充実してるみたいでよかった」そう言われた挙句「今やってることは先に行った時きっと役に立つ」そういうようなことを言われた時、私の中で何かが切れた。

 「たとえば物凄く苦労をしてきた人がいたとして、その人にとってその苦労が糧になっていたとしても、別の人が苦労してる真っ只中のときに『いつか役に立つ』なんていうのはただの奢りでしかないは。」私は本当に静かに響くようにそう吐き出した。そのあとは「悲しみが人を優しくするなんて嘘だから。本当に辛い事が続くとね人間っていうのは歪むんだよ。苦労がその人の役に立つなんて本当に苦労したことの無い人間の台詞だは」そう怒りに任せて一気にまくし立てた。

 急に車を止めた彼氏は「そういうつもりで言ったんじゃなかった」そういった。見るとどうやら泣いていた…。
  そして「金のことはもういい」そう言われた。あれは別れるにあたっての勢いのようなものだったのだと、そう言われた。…でも私は「自分の命は自分で買い戻す」そう言って相手を困らせた。


 一緒に居た3年4ヶ月。帰りの車の中で沢山の事を思い出した気がする。家に車が近づくにつれて悲しい気持ちになって…気がついたら私は泣いてた。頭痛がする程泣いたのは本当に久しぶりだった。そんな私に「もう一度やり直せんかな?」彼氏はそう切り出して、私はそれを断った。
 正直、まだ好きなのかなってそう思った。だけど今やり直してもまた同じ事を繰り返すのが目に見えてた。だから時間が解決してくれるのを待つしかないんだと…相手にも、自分にもそう言い聞かせた。

 その後もう一度彼氏に会った。そのときはお互いだいぶ余裕を取り戻していて、私は60万円を返すためにもう無理はしないってそう言った。ただひたすら走ってきた1ヶ月。闇雲に働いて風邪を引いた(笑)このままじゃ持たないってそう思った。

 でも自分の一生懸命働いて得たお金が、一気に通帳から消えることを考えたら…やっぱりお金だけはちゃんと返したいってそう思った。3ヶ月で返そうとかそういう考え方はもうしないけど、確実に、でもいつか必ず返したいって…今はそう思ってる。
 
 …現在の私。とりあえずPCを買った。夜のバイトの指名は増えなくて、昼のバイトはだるい全開w
 だけどちゃんと進みたいって…根底にその気持ちさえ流れていれば風邪をこじらせても人間はがんばっていけるのだと、そういう事を知った。