| 2004/5/31 (Mon) |
五月雨
Iさんの泊まっているHotel迄の道。ネオンサインのせいか…懐かしいものを見ているような錯覚に陥った。
本当に懐かしくなるのはきっとずっと先のこと。11ヵ月前から始まった、この非現実の時間を失って初めて…慈しむような、苦しいような気持ちで振り返るのだと思う。
失くしたものの重さと一緒に。
私はこの景色を目に焼き付けて、ずっと忘れないで居られる様に…祈るような気持ちでいた。
期待するにはあまりにも薄情な未来に、この非現実の記憶が鮮明で居てくれれば居てくれる程、独りの時を感じずに居られるような…そんな気がして。
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すごく気持ちよかった。
すぐには動けなくて、暫く放心してたらIさんが笑った。
『シャワー浴びてくる』そういってフラフラ歩く私がベットの端で落ちかけて『気を付けや?』ってIさんが呆れたように言う。
浴槽で見事にこけた私が足を強打した音に驚いて『何の音や?』ってIさんが入ってきた。
見慣れたホテルの白い浴槽。
この場所とももうすぐお別れ。