| 2004/6/13 (Sun) |
鉄板焼きと夏の匂い
二人でこんな風にこの場所を歩くのは、もう最後かもしれないと思った。
『私のこと忘れない?』そう私が聞くとIさんはいつも怒った様に、『忘れるも忘れんもないやんけ。ずっと一緒に居るのにから。』という。
私にはそれを信じきる強さ、基、信じきって裏切られた時に耐え得る強さがないから、不確かな未来に希望的観測はご法度。
だけどIさんのその言葉に、現在の想いの所在を知る。
好きで居てくれること、ずっと傍に居たいと感じてくれていること…。
夜の道は、もう夏の匂いがしていた。
湿気と、温い風の溜まるアスファルトを鳴らして、手を繋いで歩いた非現実の最後の夜。
忘れずに居たかった。何もかも。
喩えば今すぐに、別れがあるわけじゃなくても。