2004/9/13 (Mon)

二度と巡らないもの。



 交差する線と線みたいに、一度交わったきりもう二度と交わることの無いものがある。



 私の出会いにはそういうのが多かった気がする。

 だから極端に失くすのが怖い。


 一度失ったものは、もう二度と帰ってこないから…失うという事象はとてつもなく怖い。
 
 

 昔、Iさんに貰ったメールを発見した。
 まだ「お客さん」と「ホステス」だった頃に、初めて二人で大阪に行った。その次の日Iさんから『―――の事を好きなんだと気付いたけど、それは駄目だと思った。』そんなメールが来た。
 『だから消える』と、そういうメールが来た。


 バスの中でそれを見た私は、何故かいっぱい泣きながら『仕方の無いことだ』とメールを返した。

 そういう線の交わり方には、慣れすぎていたから…。



 どれだけ心を許しても、どれだけ心を砕いても、繋ぎとめられないものが在ると…何故か小さな頃から知っていた。
 だからこそ『引き止める行為』の空しさも、本当に良くわかってた。


 Iさんは『引き止められなかった』事にショックを受けたと、後に言った。



 だからこそ、今がある。
 
 だけど…今日、そのメールを眺めながら『もう二度と何所にも行かないで欲しい』と…心からそう思った。
 


 『愛している。あなたが居ないと寂しい…だけどさよなら。』


 そんな言葉を聞くのは、もう二度と嫌だと思った午後の事。…Iさんからの電話で酷く泣いて、いつの間にか眠ってた少し蒸し暑い日。