| 2004/9/8 (Wed) |
毎年、日は短くなり長くなるのに…。
まだ小学生だった頃、夏の間は夕方の空が黒いカーテンを下ろすまで友達と遊んだりしてた。
何時になっても暮れない錯覚が、いつまでも私たちを外へ引き止めて…暗くなっても寂しい感じはしなかった。
だから9月が近づいて、長い休みの終わりを告げるように夕方の時間が短くなると、本当に寂しく感じた。
その感覚は今もあまり変わらない。長い休みの終わりはこないのに…空気が冷えていき、日が短くなる時季の寂しい感じは今も消えない。
…四季は同じ巡りを繰り返すのに、何を失くすのが寂しいのかな。
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<AM4:45>
チャットの仕事をしていた。
深夜にログインするのが日課になってきてる。そしてこの仕事はどこか、性を売り物にしていて…夜の仕事と似ている。
今日は何回かお話したことのある人がさよならを言いに来た。
『今日でチャットは最後にする。』
何かあったの?そう聞いた私に、その人は自分がここでチャットをしてるのは『誰か一人でも笑わせることが出来たらいいと思った』からなんだと言った。
悩みを聞いて、冗談を言って…相手が笑顔になるようにしたかったと言った。
『だけどここには2種類の人間しかいない。一つはお金のため、二つ目は‘何かを埋めるため’ここの人たちの悩みは、深すぎて自分には支えきれなかった。』彼はそう言った。
誰かを幸せにしたいとか、誰かの支えになりたいとか…それが思い上がりであることは…彼も少しは承知していた。
結局そういう感覚は『自分自身を救いたい』って事だと思うから。
…だけど本当に救われるためには一方的な思いじゃ叶わないのだということに彼が気付いたかどうかはわからない。人が人との関わりの中でしか生きていけない現実の中で、自分が救われるためには…一方的に頼られるだけじゃなく、時に自分自身の弱さも晒して相手を信じきることが必要だから。
その為には、時間がかかると思う。たかが一時間や二時間、チャットで『救いたい』という前提の元に言葉を交わしても…すぐに信頼関係は築けないから…。
『あなたは希少な第3の人種だ。』
彼は私にそう言った。
『逆にこっちが力付けられた。』と…。
それが本心なのか、それとも人が別れを少しでも飾りたいと願う時に使うアクセサリーなのかはわからないけど…『そぉか。』とただ其れだけ思った。
ここにも明らかに流れている非現実の空気の中で、夜の仕事みたいに…心の琴線に触れる出会いが幾つかはあるのかもしれない。
だけどそれもいつか『無かった事』にする日がくる。