| 2003年 12月 21日(日) |
頑張れ・・・・慎吾
休日だというのに、慎吾の追試に付き合って、学校に向かった。
昨夜は、雪紀、直哉、そして私で慎吾を囲んで慎吾の勉強に付き合った。
いや、付き合ったというより、半泣きの慎吾に英語を叩き込んだと言った方が正しいかもしれない。
私の脅しが効いたのか、雪紀も直哉も、鬼のような形相で慎吾をしごいていた。
まぁ、半分は八つ当たりだとは思うが・・・・・・・
お陰で私は少し楽が出来てラッキーとしか言いようが無い。
ほとんど徹夜状態で、雪紀と直哉に見送られながら、私と慎吾は学校へむかう。
指定された教室に辿り着きドアを開けると、意外と追試を受ける生徒が多くて、私は少し驚いた。
この白鳳学園のレベルはそんなに低くない。
いや、どちらかと言うと高いほうだろう・・・・・・
慎吾の場合はスポーツ推薦で入学したから、学力は問われない。
もしかして、ここにいる生徒のほとんどがスポーツ推薦の生徒なんだろうか・・・・・
私が考え込んでいると、担当教師が入ってきた。
私は慎吾の手を握って、励ましてやる。
「慎吾、私と魅惑の北海道旅行がしたかったら、脳みそ引っ張り出してでも頑張ってください。」
緊張しているのか、慎吾は思いつめたような表情で、コクコクと頷いた。
慎吾が席に着くのを見届けると、私は廊下に出た。
「頑張ってくださいね・・・・・」
扉にむかって呟き、生徒会室に向かって歩き出そうとして私はふと、足を止める。
『ここで待っていたら、慎吾は喜ぶだろうか・・・・・』
私の頭にそんな考えが過ぎった。
暫く悩んだ挙句、私は廊下の窓枠寄りかかり、慎吾が出てくるのを待つことにした。
慎吾が私の為に頑張っているのだ。
たまには健気なところも見せてあげてもいいかもしれない。。。。。。。
テスト開始から30分程経った頃、教室から慎吾が出てきた。
「天音・・・・・・・」
廊下で待っていた私を見て、慎吾が驚いた表情をする。
「どうでした?結果は?」
慎吾の側に歩み寄り、尋ねる。
その場で採点されるので、結果は出ているはずだ。
慎吾は私の顔をじーーーっと見つめた後、がばっと私に抱きついて大声を上げた。
「一発OKやった!!」
良かった・・・・これで明日、楽しい北海道旅行に行ける・・・・・
私は慎吾に労いのキスを送ると、旅行の準備をする為に、浮かれている慎吾の手を引いて、学校を後にした。