2004年 1月 16日(金)

デマ

昨日からずっと祥太郎先生をエントリーさせるための作を練っているが、どうもうまいこと考えが進まない。
なんとしてもイメージが湧かないのだ。昨日のおぞましい想像を祥太郎先生に置き換えて見たが、
「お兄様〜。」とか呼ばれて詰め寄られている祥太郎先生は…どうにも考えられない。

生徒会室に行くと、祥太郎先生と子犬たちしかいなかった。
祥太郎先生は、真剣な顔つきで子犬たちに問い掛けていた。
「ど〜も僕分からないんだけど、男子校で抱かれたい男グランプリってどういうこと? こういうのって女性対象じゃないの?」
「センセ〜、それマジ?」
呆れた顔の子犬たちに、先生は顔を赤らめて空咳をする。
「ぼ、僕だって、そういう嗜好がある男の人がいるくらいは知ってるけど、だからって全校あげてするグランプリじゃないでしょ?
それじゃ学園総ホ…。いやいや。」

先生それ当たってます。
うちは学園総ホモです。

祥太郎先生は自分の言葉に照れたのか、真っ赤な顔をしてゴニョゴニョ何か呟くと、部屋を出て行った。
残された子犬たちは顔を見合わせて噴出す。

「祥太郎センセ、可愛い〜♪」

ふう、やっぱり誰が見てもそんな感想なのだな。やっぱり先生をエントリーさせ、ひいては1位に輝かせることは無理なのか…。
だけど私は執念深いのだ。思いついたことをそう簡単には変えられない。
ためしに子犬たちに水を向けてみた。

「祥太郎先生にも、白鳳マーメイド以来固定ファンがついたようですが、今度の裏レセプションではどうでしょうねえ。」
「「祥太郎先生が抱かれたい男? 絶対ムリ!」」
示し合わせたような答えが返ってくる。

「だって祥太郎先生ってちっちゃくて、抱きしめたいとは思っても、抱きしめられたいとは思えないよ〜。」
「そうそう、押し倒されたって、簡単に跳ね除けられちゃうよね〜。」

最近二人とも恋人との関係がオープンになったせいか、妙に話す言葉が遠慮ない。

「もうグチョグチョだろ、諦めて足おっ開けとか言われても…。」
「優しくするから、ちから抜いて、息吐いてとか言われても…。」
子犬たちの意見は分かれたらしい。お互い顔を見合わせて思案気にするが、
次の瞬間にはまたにっこり笑っている。
「先生が誰かの上でパコパコ腰振ってるのなんか想像できな〜い。」
「なに? カノンはパコパコなの? 雪紀さんなんかすごいよ〜。ズンズンだよ〜。」
「カッ、カノンだってズンズンぐりぐりだけど、祥太郎先生の場合だってば〜。」

君たち…盛り上がってるところ悪いが…なんてお下品な…。
私は君たちをそんなふうに育てたつもりは…(涙)

「なんやの! おもろそうな話やな!」

そこへもう一人お下品大王が現れてしまった。
慎吾は生き生きした顔で、イスの背もたれをまたぐようにして座った。

「先生はきっとパコパコだって話をしてたんです!」
子犬たちに話のあらすじを聞かされた慎吾は、キラ〜ン!と輝く目をした。

「あほいいないな、あーゆー弱々しげな人ほど、お道具は立派て相場は決まってるもんやで!」
「えー、そーなのー?」
「せや! あたりまえやないの子孫残さんならんし。体のちっちゃいぶんは溢れる性欲でカバーするもんやで!
ところで…直哉はおらへんのかいな。温泉旅行で先生の見たろうに…。」

うろうろと直哉を探しに立ち上がる慎吾を見て、私は一つ作戦を考えた。

祥太郎先生をとんでもない巨根だとデマを流したらどうだろう…。
もともと先生の人気は高い。そこのその、馬並とか言うオプションが加わったら…。
…物好きが群がるかもしれない…。

このお下品なねたは、私がわざわざ振らなくても、自分の仮説を確かめたくてうずうずしている慎吾あたりが学園中に流布させてくれることだろう。
さあどうなるかな…。群集心理効果にも、大変興味があるな…。