| 2004年 12月 21日(火) |
カウントダウン!
もうすぐクリスマスがやってくる。
無論、私にも誰の上にも当たり前の様に。
先日行われた大学部との合同のパーティーを私は途中で抜けてしまったので、今一。
というか、今度のクリスマス会が正真正銘の「今年初」のクリスマス会だ。
今、その支度の為に買出しに出ている私の隣には、当然の様な顔をして慎吾が立っている。
当たり前の光景、当たり前の姿。
これが、私が長年過ごしてきた見慣れた光景なのだ。
ここ暫くの間、慎吾がお馬鹿はお馬鹿なりに色々と考えてくれてしまったお陰でこんな風に並んで歩くのは暫くぶりで。
だからこそ、余計に嬉しいのかも知れないが。
・・・・・私は、誰に何を言われても。
この隣に立つ、少しお馬鹿な男を。
手放す気は、さらさらないのだ。
日に焼けた精悍な横顔が、ほんの少し腫れているのは・・・私が力一杯殴った名残だ。
あれから見る間に腫れ上がって赤くなった頬で。
それはもう、痛むだろうに。
慎吾はあの日、私の頬に自分のそれを、何度も何度も擦り付けてきた。
え?
抱かれなかったのですかって?
・・・・・馬鹿な事を、仰い。
そんな筈ないでしょう。ただでさえ、試験だ何だと疎遠になっていた上に、結納の事やらでこの所慎吾とそういう関係を持っていなかったのです。
まさか、あの後でそんな美味しいシチュエーションを逃す私だと思うのですか?
あ、勿論。
慎吾の方が盛り上がるように仕向けはしましたけれどね?
さて、そんな事でここ数日を怠惰に過ごしていたものですから。
間近に迫った生徒会のクリスマスの支度が遅れていたのです。
頼んでおいた着物も昨日、届きましたし。もちろんあの、きらきらしたちょうちんアンコウのようなかつらだって、届きましたよ!
本音を言えば着たくは、ないのですけれど。
あれを開けて見せた瞬間、慎吾がとても嬉しそうにしていたので。
「なぁ、天音!これ、これも買うていかへん?!」
売り場で何かを手に持った慎吾が、私を呼んだ。
よくよく見ると茶色のべろーんとした何かを持っているではないですか。
「何ですか、それは?」
「トナカイや!トナカイの被り物や!!」
「それは、見ればわかります」
「にっぶいやっちゃな〜!ほれ、今度のクリスマス会。色々ゲームもする言うてたやん?」
「ええ」
「それのな、罰ゲームにどうや?」
「コレをですか?!」
「せや。こっちのサンタさんと一緒にな・・・・・」
ごにょごにょ。
慎吾が私に耳打ちをする。
「・・・・・・・・・・・おもしろそうじゃ、ないですか」
「せやろ?!」
私は慎吾と顔を見合わせて、人の悪い笑みを浮かべる。
「な、楽しそうやろ?」
ニコニコと嬉しそうに慎吾がそれをかごの中へと入れた。
さぁ、あと2日でクリスマスだ。
カウントダウンもあと、僅か。