2004年 12月 27日(月)

マツケンサンバ��

ああ、全くおばあさまと来たら!
どうして私の(いや、私と慎吾の)企みをこうもジャマして下さるのか!
一気ぐらい何て事ないじゃないですか!第一相手は成人した大人ですよ!
良いも悪いも関係なく、とにかく祥太郎先生には罰ゲームに嵌って貰わなければ今年一年味わった、私のこの悔しさは消えないんですよ。
なのに。

(慎吾、いいですか?また3番を渡すんですよ!)
(分かってるがな!)
(どうにかして嵌めないと!)
(せやから分かった言うてんねん)

隣りあわせで慎吾と私はぼそぼそ呟きながら、親の順番が回ってくる度に何とか祥太郎先生に「当たり」が行くように仕向けていると言うのに!
どうしてか出す命令、命令・・・物の見事に空振りするのだ。
おばあさまの口出し然り。
野乃香さ皐月からのブーイング然り。
どうやらこの「確信犯的悪魔」はすっかり女性陣のお気に入りらしい。

祥太郎先生にさせたかった例の罰ゲームだって。
サンタの姿に全身電飾巻いてマツケンサンバを踊ったのは隼人だったし、それこそトナカイの被り物に頭にキラキラの電飾を付けて、感電の恐怖と戦ったのは雪紀だった。
本当は、雪紀の分は・・・・・咲良の罰ゲームだったのだが。

「うっ・・・・・」

と言ったきり黙って下を向いてしまった咲良に慌てた雪紀が自ら代役を駆って出たという代物だ。
しかも雪紀のマツケンサンバはその、何と言うか。
イヤラシイ香りがむんむん・・・・・あの腰使いが、問題なんだと私は思うぞ。
本当にイヤラシイ。
でも私は知っている。下を向いていた咲良が雪紀が代わりを申し出たその瞬間。ぺろりと小さく赤い舌を出したのを。
それにしたってつまらない。
隼人のサンタと雪紀のトナカイなんて見たって面白くもなんともないではないか!
なのに祥太郎先生はご愛用のデジカメを片手に、大はしゃぎで大男二人の変なマツケンサンバを激写しまくっている。
・・・・・・・・・楽しそうで、大変宜しかったですね、祥太郎先生。
仕方が無い、こうなったら次の作戦だ。


「慎吾、ちょっと」

私は用を足しに行く振りをして慎吾をそっと廊下へと呼び出した


「どうしたんや、天音?」
「もうこうなったら、祥太郎先生をターゲットにするのは無理です。相手を変えましょう」
「・・・・・誰に?」
「直哉に決まっているでしょう?」
「何で直哉やねん。別に俺ら直哉に恨みなんて何も・・・・」
「お黙りなさい。恋人のツケです、直哉の事ですから喜んで払って下さるんじゃないですか?」

そうだ、直哉に肩代わりしてもらえばいいだけの話だったのだ。
祥太郎先生が絡むと直哉はどうもM気質が入るからな、きっと甘んじて罰ゲームも受けてくれるだろ。

こうして罰ゲームをかけた「楽しいゲーム」は第二段階へと入った。
マツケンサンバなんかで、終わらせてはやらないからな、直哉!