2004年 2月 3日(火)

罰ゲーム決定!

 昨夜、私は散々悩んだ。何を?と聞かれたら答えてやろう。
 
 「どうしたら、雪紀に嫌な思いをさせてやれるか!」に決まっている。
 そして、名案を思いついた。

 咲良を使ってしまうのが一番いいのは判っていた。けれど、咲良に可哀想なことはしたくは無い・・・。
 そこで、思いついたのが「私と咲良・ラブラブデート」大作戦だ!
 もちろん雪紀の事だ。黙ってはいないだろう。私と咲良のデートにだって隠れて?付いてくるに決まっている。その雪紀の前で思い切りいちゃいちゃしてやるのだ。
・・・流石に雪紀は心が狭いから、私ではなく咲良に八つ当たりをするだろうけど、せいぜい1〜2晩、咲良が寝かせて貰えない程度の事だろう。その位で済むなら咲良に被害が及んだ事にはならないと私は判断した。

 慎吾に納得させるのはちょろかった。思いついた時に、すでに電話をしてある。
 最初は『なんでや〜、何で、俺以外とでぇとなんてすんねん〜。咲良とすんなら俺としようや〜』とゴロを撒いていた慎吾も、雪紀に嫌がらせをするためなのだ、という事を聞かせた途端、ころりと態度を変えた。
 
 『ほんまに、雪紀に嫌がらせすんねんな?おもしろそーやなぁ〜』
 
 そう言った慎吾が電話の向こうでどんな顔をしたのか想像に難くない。


 そして、今日。昼休みには皆が生徒会室に集まるように言ってある。もちろん雪紀も、慎吾に(いや、この私に?)負けたのだから当然罰ゲームに反対はしないだろう。

 今更ごねるような、そんなプライドの低い男では無い筈だ。

 私が生徒会室に行くと、そこには既に全員が揃っていた。驚いた事に、祥太郎先生までも来ている。
 雪紀と、その後ろに隠れるように居る咲良以外の全員が、何やら嬉しそうにしているのには私も少々驚いたが。
  
 ・・・・・・・案外人望がなかったのだな、雪紀は・・・。

 みんなの視線が期待に満ちて私を見つめている。その中でも一際慎吾の目は期待に輝いていた。
 ・・・・・もちろん、その期待を裏切ったりはしないのでsン芯して下さいね?慎吾。

 「さて、皆さん揃っているようですから。私が考えた敗者への罰ゲームを発表しましょう。・・・その前に、咲良?私の側へ来て下さいね」
 「え・・・?俺?」
 「そうですよ?さぁ、早くここへ」

 私はにっこり微笑んで咲良を呼ぶ。
 何をされるのか?と思いながらおずおずと私に近寄ってくる咲良も大変可愛らしくてよろしい。

 「あ・・あの、天音さん?」
 私の側まで来ると咲良はびくびくしながら私を上目使いに見上げた。
 その咲良の頬に私はそっとキスをする。
 
 「なっ!天音っ!!!てめぇ!」
 瞬間的に雪紀が飛び出そうとしたが、打ち合わせ通り背後に回っていた慎吾に羽交い絞めにされ、じたばたともがくしかない。
 
 「・・・・・・・・?」
 キスされた本人は何が起こったのかわからないようで、呆然としている。
 
 私はそんな咲良を抱き寄せると極上の笑顔で皆に宣言した。

 「今日の放課後、私は咲良にデートして貰います。それが、罰ゲームとなります。もちろん、そこで暴れている敗者にも言い分はあるでしょうから、付いて来るのは許可します。けれど、私と咲良に話しかけたり
何かをしかけたりなどの妨害行為は一切禁止とさせて頂きます。尚、この罰ゲームが確かに行われたかどうか、立会人を求めたいのですがどなたか・・・立候補されますか?」

 私がそう言った直後、雪紀と咲良を除く全員が挙手したのは言うまでもない。

 さぁ、放課後が楽しみになって来た。