2004年 3月 22日(月)

春!桜!花見!!

今日はいよいよ終業式。
聞きたくも無い学園長の話を聞き、成績表を貰って終了。

その後はいつものように生徒会室へ出向いた。

私のクラスの担任は話が長い所為か、生徒会室に着くと、全員が揃っていて、私が最後だった。

部屋に入ると、これまたいつものように、子犬たちが私に駆け寄ってくる。
しかし、いつもなら慎吾も私に纏わりついてくるはずなのに、今日は近寄ってこない。

 「おや?慎吾はどうしたんですか?」

視線を巡らせ部屋の隅で項垂れている慎吾を見つけて、子犬たちに尋ねてみた。

 「あ〜・・・慎吾先輩、いつも親に成績表を見せてなかったのが担任にばれて、慎吾先輩だけ親元に郵送されちゃったらしいです」
 「成績表を郵送・・・?」

なるほど・・・それで落ち込んでいるのか・・・
 私は慎吾の元へ行くと、肩を叩いた。

 「慎吾・・・今年は結構頑張ったんですから、両親も怒らないと思いますよ?」

慎吾を励ますべく私が優しく言うと、慎吾はしょんぼりした顔で私を見上げた。

 「そうかなぁ〜・・・」
 「そうですよ・・・それに慎吾のご両親は、そんな事では怒らない人たちでしょう?」

落ち込んでいる慎吾の頭を撫でてやると、慎吾はすぐさま立ち直った。

 「せやな・・・頭が悪くてもたくましく育てって言うからな」

私は慎吾の立ち直りの早さに関心するより、呆れてしまった。
でも、バカな子ほど可愛いとは良く言ったもので、元気に咲良たちとじゃれ始めた慎吾を私は可愛く思う。

 慎吾も立ち直った事だし、私は自分の特等席である窓際へと向かい、窓の外を眺めた。

 温かい日が続いた所為か、校庭の桜の花もほころびはじめている。

 「もう咲いてきましたね・・・・そうだ・・・」

私は立ち上がり、みんなの居るソファーへと向かった。

 「明日から春休みですけど、桜が満開になったら、皆で花見でもしませんか?」
 「いいですねぇ〜〜〜〜」

私の提案に子犬たちが食いついてきた。

 「俺おばあさんのご馳走が食いたい!」

その子犬たちに同調するように、慎吾が手を上げて叫ぶ。

 「そうですね・・・おばあさまに頼んでご馳走を作ってもらって・・・どうでしょう?」

私は雪紀に意見を求めた。

 「花見か・・・しかしどこでやるんだ?」

都内には沢山の花見の名所があるが、どこも酔っ払いの山で、私としてはあまり行きたくない。
どうしたものかと、私が考えていると、咲良が良い案を出してくれた。

 「あの、俺の叔父さんに頼んで、学園の裏の桜の木でやらせてもらいましょうよ」
 「それは可能ですか?」
 「はい。多分大丈夫。叔父さんに頼んでおきますね」

学園なら酔っ払いも居ないし、春休み中で生徒の出入りも少なくて落ち着けるだろう。

 場所の確保は咲良に頼み、私たちは日程を決めるために皆で話し合いを始めた。