| 2004年 3月 6日(土) |
戦いすんで…
卒業式の後片付けに、大層体力を使ってしまった。
直哉はそれなりに頑張ってくれたが、どうにも慎吾が役立たずでいけない。
本人はリーダーシップを発揮しているつもりなのだろうが、下級生と一緒になって大はしゃぎだ。
パイプイスをいっぺんにいくつ持って運べるかなんて競争は、小学生でとっくに卒業したと思っていた…。
備品整理の長がそんなだから、なぜかまた私が壇上で采配を振るう事になってしまうのだ。
だらけがちの生徒諸君を厳しく叱咤し、時には猫なで声を出す。
特に目を見張るのが、私の親衛隊を気取る諸君の働きだ。
私が指差すところは、瞬く間に綺麗になっていく。
予備用に持ち込まれたパイプイスがあっという間に姿を消し、備え付けのイスが上げられ、
床や壁にオブジェのように貼られていた放送や照明のためのコード類がはがされていく。
チリ一つなく、ワックスまでかけられた美しい講堂に戻るまで、諸君の奮闘は続く。
どういうわけか途中から見物人が増えていた。
その筆頭に立つ慎吾が、私の命令一つで独楽鼠のように働く諸君に、心底感動の目を向けているのは一体なんなんだ。
というわけで、私は大変疲れているのだ。
それなのに、今朝は早くから携帯がうるさい。
仕方なく開けてみると、子犬ちゃんたちが代わる代わるメールをよこしている。
明日の予定を聞いてきているようだ。
明日、私があの予定を外すわけはないだろう。
明日は雪紀の「王子様」inミュージカルが見られる日だ!
瑞樹のお姉さんからの情報によると、それは麗しい王子様なのだそうだ。
それはそうだろう。雪紀は中身はアレでも、外見はそういう奴なのだ。
だが、その歌ときたら……………うぷぷ。
直哉によると、雪紀に役が決まってからも女子部の生徒が訪れたそうだ。
なんだか涙目で、我々に役の変更を訴えていたようだが、もちろん多忙な私達にそんな閑はない。
丁重にご辞退申し上げた。
さあ、明日の雪紀の活躍が楽しみだな!