| 2004年 5月 11日(火) |
旅行日程
久しぶりの京都か。
前回おばあさまのお供で行ったときはまだ中学生だった。
お弟子さんたちが舞妓の衣装を着せてくれるお店に私もつれて行ってくれて、日本髪のヅラに白塗りでお引き釣りを着せられたのだった。
もちろん私が一番きれいだったのは言うまでもない。
危うくそのままスカウトされるところだった…しゃれにならない…。
やはり宇治のあたりが静かでいいだろう。
山深い寺社には、聖霊が宿る気がする。
そこで静かに写経などを楽しむのもいいかもしれない。
だが…およそ慎吾には似合うまい。
京都といえば清水寺あたりの賑わいも捨てがたいものがあるが、
どうしてもあの人ごみには辟易としてしまう。
清水寺の中の縁結びの石…恋のかなうおまじないとして有名だが、
あの石と石の間を目をつぶって歩くと言うのはほぼ不可能だろう。
人に一度もぶち当たらずに歩けるわけがない。
それでも学生諸君は果敢にも挑戦しているようだが、私にはやっぱり無意味だ。
まじないに頼らねばならない恋など、この私には無縁のものだ。
いろいろ考えあぐねたが、参考までに他の班がどのような計画を立てているのか聞いてみた。
すると、他の班はかなり遠方まで足を延ばす予定を立てていることが判明。
そうか…京都に帰りつける位置なら、神戸や奈良、大阪も行動範囲内か。
かといって、広島まで足を延ばす酔狂は真似たくないが。
慎吾に早速相談してみた。
「あんな、今度俺たち修学旅行で京都へ行くんやゆうたら、瑞樹がいきなり、『俺、海が見たい…』ゆうてたで。」
なんだそれは…。昼メロのヒロイズムみたいだな。
「んでな、咲良は何がなんでもケーキのうまいところがいいんやって。」
………分かった。神戸にでも行けばいいんだろう。
なんだか趣旨はちっとも分からないが、とりあえず日程の1日は埋まったようだ。
「大阪にも行こな! 難波一うまいお好み食わしたるで! んで、タイガースグッズ買いに行こ!」
そんなもの、東京でも買えるって…。
「食い倒れ制覇したら、シメは道頓堀川へジャンプや! これをやらな、大阪へ行った意味ないで!」
…それは断じて却下したい…。
慎吾に聞いたのは失敗だったかもしれない。
しかし4泊5日もあるのだ。これぐらいの遠出はいいだろう。神戸は特に問題のあるわけでなし。
まだ空欄の多い日程表は、京都散策で埋めてもいいだろう。
そう言えば祥太郎先生はどうしたのかな。ちゃんと班の1員になったのだろうか。
私は様子を伺いに行くことにした。