| 2004年 5月 17日(月) |
SHOPPING!!
今日の放課後、慎吾に誘われて修学旅行前の買い物に行く事になった。
私も丁度新しい旅行用の鞄が欲しいと思っていたので、新宿に行って目当てのブランドが入ってるデパートへと向かう。
慎吾の買い物は後回しにして、まずは私の買い物から済ます事にした。
新宿南口に聳える某デパートのショップに行くと、顔なじみの店員が早速声を掛けてきた。
「お久しぶりですね・・・天音さん」
なじみの店員はそのブランドの服に身を包み、可憐に微笑んだ。
「こんにちは・・・・塩屋さん相変わらず元気そうで・・・」
「うふふふ・・・でも最近は年の所為か、疲れやすくて苦労しているのよ・・・・」
そう言って微笑んだ彼女は若く見えるが、実は三十路を軽く超える年齢になっているのだ。
軽く近況報告をした後、私はお目当ての旅行用のバックを数点出してもらい、気に入った物を購入した。
支払いを待っていて、私は慎吾が居ないことに気づいて、あたりを見渡した。
店内をぐるりと見て、出入り口で居心地悪そうにしている慎吾を見つけ、側へ歩いていくと、慎吾はホッとした表情で苦笑いを浮かべた。
「どうしたんですか?そんなところで・・・・」
「いやぁ・・・・どうもこない高級な店は居心地が悪うて・・・・」
ブランドに縁の無い慎吾には、敷居が高いそうだ。
「すみません・・・もう終わりましたから・・・」
所在無さ気にしている慎吾の姿が可愛くて、私の顔は自然と綻ぶ。
慎吾に謝っていると、塩屋さんが品物の入った大きな袋とカードを持ってきた。
「大変お待たせしました・・・・またいらしてくださいね」
私は塩屋さんに会釈をすると、慎吾を連れて店を後にする。
「さて・・・・私の買い物は終わりました。慎吾は何を買うんですか?」
「まずは服やな・・・・」
慎吾はわざわざ修学旅行用に服を買うらしい。
私は先を歩く慎吾の後に付いて行く。
慎吾のお気に入りのショップに入って、慎吾の為に私が服を選んでやる。
数点の洋服を購入して、慎吾の買い物も終わりかと思ったが、まだ買いたいものがあると言われ、私は手を引かれ、歌舞伎町へと連れて行かれた。
「慎吾?歌舞伎町で何を買うんですか?」
私の質問に答えず、慎吾はずんずん歩いていく。
数分歩き、繁華街から少し入ったところで慎吾が足を止めた。
私は目の前の店を見て思わず眉を顰めてしまった。
「ここって・・・・・・・」
「折角の修学旅行・・・・思い出作りには趣向を凝らした方がええやろ?」
自慢気に慎吾が指差したその先には・・・・・派手なアダルトグッズショップ。
慎吾が言う修学旅行に必要な物って、アダルトグッズ・・・・・・・
私は怒りを通り越して意識を失いそうになった。
慎吾の頭の中はエッチのことでいっぱいらしい・・・・・・
呆然としている私の手を引いて、慎吾はウキウキと店内へと入っていくのだった。
結局・・・・制服を着ていた私たちは未成年という事で、店から追い返された。
助かった・・・・・妙な物を買わずに済んだ、と私が胸を撫で下ろしているのも束の間、また私は慎吾に手を引かれ、路地に引きずりこまれた。
「ちょっ・・・慎吾?どこに行くんですか?」
「買い物は出来なかったけど、折角やからホテル行こ」
こうして私は立ち直りの早い慎吾によってホテルに連れ込まれてしまう。
慎吾の頭の中はどうなってしまったのか・・・・・
少し教育した方がいいのだろうかと、私は改めておもうのだった。