2004年 5月 28日(金)

修学旅行4日目

 ああ、頭ががんがんします・・・。外は素晴らしく良いお天気だというのに!!!

 楽しい?修学旅行だというのに!!!この寝不足の頭で、今日一日どうやって過ごしたら良いのでしょうか・・・・・。

 

 私は目覚ましが鳴る前から、一人ごそごそとベッドの上で悶えてしまいました。何でですかって?分からないですか?
 簡単なことです。夕べの祥太郎先生の、あの言葉・・・あの言葉が気になって気になって、眠るに寝れなかったからなのですよ・・・。

 ただでさえ、枕が代わると寝れない性質だというのに。それでも昨日まではお祖母様の仰った通り、疲れていたのか何とか眠ることは出来たのですが・・・やはり、祥太郎先生は只者ではなかったのですね。

 雪紀が忍ばせた盗聴器に気がついていたなんて・・・。直哉でさえ気づいていなかった、あの盗聴器に!!!

 盗聴器を通して聞こえてきた、祥太郎先生の「枕投げ」や「プロレスゴッコ」は、聞いていた私や雪紀に対する意趣返しだったのでしょうか?

 確かに・・・私だって、信吾とのあんな事やこんな事を、誰かに聞かれたいとは思わないですが・・・。でも、あれだけ直哉を焦らしている祥太郎先生の事だったら、私じゃなくても誰だって聞きたいはずです!

 ・・・・・でも、下世話な事をしたのは確かですね・・・・・。


 「う〜ん・・・・・なんやぁ、天音・・・もう起きとったんかぁ?」

 ベッドの中で、一人頭を抱えている私に能天気な声が聞こえてきた。どうやら信吾が起きた様ですね。

 「はい・・・信吾も起きましたか?」
 「おう〜!今日も目覚めはばっちりや!!!」

 朝も早くからテンションの高い・・・。まったく、これだから体育会系の高血圧は。低血圧の私はどうやったって朝が弱いというのに・・・。
 寝不足のせいでイライラしている私は、心の中でそう毒づいた。

 「なんやぁ、天音。体の調子でも悪いんか?」

 黙っていた私に、信吾がそう聞いてきた。

 「え?」
 「いや、なんや・・・顔色が悪いちゅうか・・・、青白いっちゅうのか・・・。起き上がれるか?」

 私の顔を覗き込むようにして、信吾はそう言った。

 「もうすぐ朝飯の時間やな・・・。どうせ、そんなんやったら天音は食べんやろ・・・。俺が、飲みもんやら果物やら食べれそうな物を持ってきたるわ。大人しく、横になって待っとったらええ」

 ぽん、と頭に信吾の大きな手が乗せられた。信吾・・・一体、どうしたのでしょうか?何だか妙に大人に見えてしまいます・・・・・。

 そんなささやかな事だけで、私はイライラした気持ちが落ち着いて行くのを感じた。


 
 「ほな、行ってくるわ。待っとってな〜」

 ひらひらと、手を振って信吾は部屋を出て行った。

 私はベッドで一人シーツに包まりながら、今日は一体どんな一日になるのでしょうか、と呟いた。

 そして、直哉と祥太郎先生は?

 嗚呼!どうしても、気になってしまいます・・・・・・・・・・・・。