| 2004年 6月 28日(月) |
ビバ!生徒会長?
「ほら、これでいいんだろう」
私が生徒会室に行くと、雪紀が書類を投げて寄越した。
「何ですか?これは」
投げて寄越す、その態度が気に食わなくて私は知らない振りを決め込む。今、私は大変疲れている。
昨日の夜・・・ムキになって問題集に取り組んだ慎吾にあの後、散々好き放題されてしまったので・・・。流石にあっちもこっちも痛い。
そんな私に、書類を投げて寄越す雪紀が、悪い。
「何ですかって、お前なぁ」
床に散らばった書類を拾いながら、雪紀の額がぴくぴくしていたがそんなものは気にもならない。
「ほら。この間電話してきた・・・体育館の使用許可証だ」
今度はきちんと手渡される。
「なんだ、そうだったんですか。早々に、ありがとうございました」
頼んでおきながら、この態度はないだろう・・・と思うのだが、私も自分がコントロール出来ない。
このところ隼人に絡まれる事が多かったので、ストレスがたまっているのが分かる。
「で、日程だが。今更の申請なんで試験明け直後しか取れなかったぞ?それでもいいか?」
おや、雪紀らしくない。・・・らしくない、と言えば床に散らかった書類は拾ってくれるし、私の態度が悪いのも我慢してるし。どうしたんでしょうねぇ。
「ええ、いいですよ。本当にご迷惑をおかけして済みません」
大人の態度を表す雪紀に、いつまでも私が子供じみた事をしていては恥ずかしい。そう思って、私も態度を改める。
「球技大会だなんて、良くも考えたものだな」
「だって、あのまま隼人に好き放題させておくのは業腹でしょう?運動なら、うちには最適の人間がいますから。いくら隼人でも慎吾にはそうそう勝てないでしょう?今度こそ、痛い目に合わせてあげますよ。それはそうと、もちろん雪紀や直哉も参加して下さるんですよね?」
私は念を押す。
ここまで来て、雪紀達が出ないのは非常に困る。
「仕方ないだろう・・・。お前が煽ってくれたおかげで、咲良がその気になってしまったからな。まぁ、直哉には元々選択権はないんだろうし?」
今回ばかりは、お前に従ってやるよ・・・。と、肩を竦めた雪紀は、諦観したようです。
「そうですか。では、宜しくお願いしますね。私は慎吾を探して、伝えて来ますから」
その返事に私は満足して、生徒会室を後にした。
「まったく、そうそう天音の思い通りになると思ってるのか?・・・当日、楽しみにしていろよ?」
そんな雪紀の呟きを知らぬままに、生徒会室を後にした事を・・・後日悔やむ事になるとは。夢にも思わなかった。