| 2004年 9月 21日(火) |
お披露目
昨日は「敬老の日」で学校は休みだった。私も、一昨日からやってきていた慎吾と・・・昨日一日、ゆっくりと過ごせた。
最近の慎吾は、間近に迫った大会の為にかなり本気でトレーニングに入っている。
そのおかげで・・・二学期に入って以来、私はほとんど慎吾と触れ合えずにいた。だから・・・今回の慎吾のお泊りは久々に、体も心も満たされたのだ♪
さて、明けて今日。
先週末に行われた選挙の結果、ようやく新役員が決まった。
会長以下の役職の引継ぎは来月に入ってからなのだが、今日は咲良を始めとする新役員の「お披露目」がある。
まだ、スピーチの開始には時間があるが・・・体育館は、満員だ。
まずは雪紀の挨拶からだった。
「先日の選挙は、非常に順調に終える事が出来た。これもひとえに、君達の一人一人が伝統ある我が校の生徒としての誇りをもって、選挙に臨んでくれたからだと思っている。
私の、会長としての最後の大きな職務を、君達全員がバックアップしてくれた。まずはそれを感謝する。
・・・・・ありがとう」
瞬間、体育館全体が静寂に包まれ次いで、割れんばかりの拍手が起こった。
なんと、あの雪紀が・・・全校生徒を前にして頭を下げたのだ。
私は信じられない思いで壇上の雪紀を袖から見ていたが、隣に立つ咲良など・・・感激のあまり涙まで浮かべているのだ。
本当に・・・つくづく、役者だ。雪紀は。
「私の任期はこれで終りだが、君達も知っての通り・・・公正なる選挙の結果、新しい役員が決定している。私達の代に引けをとらない・・・いや、それ以上の魅力ある生徒会にしてくれると思っている。しかし、どれほど役員が優秀であろうがそこに従い、手助けをしてくれる君たちの力なくしては白鳳の生徒会は成り立たない。どうか、新しい生徒会を盛り立て・・・栄光ある白鳳の伝統を守ってくれる事を、私は希望する」
堂々とした態度でそう宣言した雪紀は、確かに帝王だった。
誰もがそれを感じている。もちろん、私もだ。
世の中には生まれながらにして、人の上に立つ人種とそうでない者とが、定められているのかも知れない。
そう思わずにはいられないほど・・・・・雪紀の存在は周囲を引き付ける。これが、カリスマ性というものだろうか。
静かに壇上を後にした雪紀に続き、副会長の直哉、そして私。運動部長の慎吾と挨拶は続いた。
(ここだけの話だが、柄にもなく・・・私は泣きそうになってしまい、必死でそれを堪えたのだ)。
10分程度の休憩を挟んで・・・いよいよ咲良たちの挨拶が始まる。