| 2004年 9月 7日(火) |
あやしい・・・
大変、面白くない。
何が面白くないかなんて、聞かなくてもわかるでしょう?
折角、昨日・・デートの最中らしい直哉と祥太郎先生を見つけたと言うのに。
直哉ですら気が付かなかった、私と慎吾の尾行に・・・どうして、ぽややんな祥太郎先生が気が付いたのだろうか。
私の頭の中は、その考えで占領されている。
それに。
こうして生徒会室にいれば、どことなくにやけたような直哉の顔が目に付いてしまう。
夏休みが終わって以来、直哉と祥太郎先生の間の空気が、違う。
私の思い込みなどでは、決して、ない。
ほら、その証拠が、そこに。
生徒会室の中には大き目の書類棚が置いてある。
「あれぇ〜?ここにあるって聞いたんだけどな。どうして見つからないんだろ」
中にはバインダー類が仕舞われている訳だが・・・祥太郎先生がそこで何かを探していた。
探し物が見つからないのか、小首を傾げるいつものポーズを取りながら、がさごそと棚の中をまさぐっている。
そこに。
「翔先生、何を探しているんですか?」
何食わぬ顔をした直哉がやってきた。
スマートな動作で、祥太郎先生の背後に回り・・・先生の背中越しに、棚に手を伸ばす。
私からみれば、まるで直哉が祥太郎先生を背中から抱きしめているようにしか見えない。
突然、祥太郎先生の体がびくん、と震えた。
おや?耳まで真っ赤になっている・・・?
対して直哉は、平気な顔をして相変わらず棚を探している。
しかし、私は見てしまった。
直哉が・・・祥太郎先生の耳元に何かを、囁く様を。その手が、さりげなく・・・祥太郎先生の首筋をかすめた事も。
雪紀も、咲良も、瑞樹も。そしてお馬鹿な慎吾も。
どうして何も気が付かないのだろう。
夏休みの間に・・・絶対に、直哉と祥太郎先生の間には何かがあったのだ。
この二人は怪し過ぎる。