2003年 8月 24日(日)

その名は「G」

昨日から私は、あるヤツと戦っている。

ヤツとの出会いは、それはまるで東京ラブストーリーのように唐突だった。

母親がヤツと鬼ごっこをしていて、その勢いで俺とも知り合いになってしまった。

「押入れに住まわせてくれ」

といいながらヤツはそそくさと押入れの奥へ姿を消してしまった。

ああも我を張られては仕方がない、俺らもお手上げだ、今日は諦めて明日に立ち退き願おう。

そう、俺はヤツが嫌いだ。見た目から何から全部、俺の嫌悪感を誘う。

あの容姿、性格、行動、引きこもり具合、全てだ。

クソッタレ、こんなヤツと同じ屋根の下どころか2m以内でなんてやってられっか!!

ブチキレた俺は、ヤツに殺意を抱いた。

絶対に殺してやる…俺はもう、我慢の限界だった。

次の日俺は、ヤツを殺す「道具」を探す事にした。

インターネットという巨大情報網を駆使し、一番効率的な手段をみつけ、行使することにした。

それはスーパーでも手に入るような、誰にでも買える品物だ。

まさかそれに、殺傷能力があるとはね…。

「道具」が立ち並ぶコーナーへ行く。

しかしネットで調べたお目当ての「道具」が見当たらない。どうやら品切れのようだ。

仕方がない、と次のスーパーへ向かう。電車一駅分と言っても流石にこの暑さだ、中々の労力を要する。

生憎2軒目には置いていなかった。

面倒ではあるが、さらにもう一駅向こうへ行かねばならない。この区域で見つからなければ、諦めざるを得ない。

諦めるという事は、即ちヤツのお陰で感じる心労と挑発に屈する事になる。それはなんとしても避けたかった。

3軒目にも「道具」はなく、俺は半ば諦めムードで4軒目へ向かった。

そしてついに4軒目でラスト1の「道具」を手に入れた!コレでヤツを殺せる…俺の胸は高鳴る一方だった。


帰宅後、ヤツがいないのを見計らって早速「道具」を使うことにした。

先も言ったが、俺はヤツを見るのさえ嫌だ。本当に生理的どころじゃないほど嫌なのだ。

だから、俺の手を汚さぬまま、俺の目に触れぬまま死んでもらおうと思ったのだ。

「道具」から放たれた毒がヤツの体に回れば、俺が遊んでいる間に全て片付いてしまうというわけだ、笑いが止まらない。

しかもそれは罠の効果もあるらしく、ヤツが毒を踏んだ途端足から毒が回り、死に至らしめるようだ。

俺はいたるところに罠を張った。ヤツが足を踏みそうな場所を徹底的に。

ヤツのもがき苦しみながら死んでいく姿を想像はせずに考えながら、俺は勝った気分でいた。

その後色々と事情があり外出し、帰って来たのが夜遅く。


俺はパソコンでもつけて、優越感に浸りながら遊ぼうと思った。

なんだか麻雀がやりたくなったので、友人らを誘って麻雀を始めようとしたその時!!!


ヤ、ヤツが…現れた!!!


しっしかも、俺の罠をかいくぐっている!?!?

いや違う、きっと俺が「道具」を買うのにてこずっている間にヤツはどこかへ身を潜めたのだろう。

ヤツめ、俺を挑発するような目で見ていやがる…許せん。

俺が一瞬の感嘆をしている間に、ヤツは鏡台の下へ隠れた!

ソコからは絶対に目を離さず、早速購入してきた「ヤツを殺すためだけの道具」を手にする。

臆するな!!自分に言い聞かせ刹那、俺はヤツがいると思しき鏡台の下に毒をぶちまけた!!!!


死ね、死ね!!死んでしまえ!!!!!


フハハハハ、雑魚が。毒が回って死んだな。

さて、みたくはないが確認を…


!!!!!!!!!!!!!!!


俺は甘かった!!

ヤツは生きていた、生きていたんだ!!

その恐るべき生命力で、毒にやられながらも必死に机の隙間に逃げ込もうとする!!

俺はショックを受けて、動く事が出来ない!!

ハッとなり、「道具」を向けた頃にはヤツは逃げ込んでいた…。

マズイ、形勢が一気に持っていかれた…このままでは、負けてしまう。

ココで引き下がってはならない、俺はそう思い勇気を振り絞ってヤツとの直接対決に臨んだ。

「道具」で罠を張りながら、邪魔な段ボールやらをどける。

しかしそこには、ヤツの姿はなかった……。

このままでは、俺の精神が崩壊してしまう。それほどヤツの発する威圧感に俺は気が狂う。

「そこにいる」という事実だけで、俺の戦意を喪失させるには充分だった。

ヤツと直接対決をしようとし、探す俺は負け犬以外の何でもなかった。

ほこりが舞っただけでもビクビクし、音がすればそっちを凝視、そんなキモの小さい器になってしまったのだ。

嫌な汗が体中を包む。もう麻雀どころではない。

しかし今の俺には、罠を張る以外何もする事がない事に気付いた。

ヤツは毒を食らった、その事実が唯一俺を安心させた。

「きっともう仕掛けてこないだろう」と。

一時休戦と勝手に解釈した俺は、パソコンを開き麻雀を始めた。


そして麻雀が終わった今、俺は新たな危機に瀕している。

ヤツが威嚇しているような気がしてならないのだ。

先ほどからも何かがこすれるような音が時々聞こえてくる・・・。

ヤツがいると思しき方向を見ずにはいられない、寝られるわけがない。

寝込みを襲われては、道具や罠・毒どころではない。俺は断末魔の叫びをあげて、逝去するだろう。

俺は決心した。

万が一俺が朝日を拝む事が出来、活動できるような時期にさえなれば

天下無双の豪傑、我が母を呼び、最終徹底抗戦を起こそうと。

さすれば、きっと俺の明日はやってくるだろう。本当の明日が……。



















ゴキブリ怖いです、誰かマジで助けて(涙)

こんな文章打ってごまかさないとダメになるくらい、嫌いなんです(泣)

今助けてくれるなら、その人のいう事本当に何でも聞きます、ホントです(;_;)




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