2018年 11月 5日(月)

​戦争にチャンスを与えよ (本)

戦争にチャンスを与えよ
エドワード ルトワック   (著)
安全保障に関して各国のアドバイザーが書いた論文に一部日本で聞きとりインタビューして本にまとめ上げたもの。
外交専門誌フォーリン・アフェアーズに掲載された論文のタイトルがこの本のタイトルにそのまま使われている。
平和NGO関係者が読んだら鼻血が出てしまうほど刺激的、ただ単にタガが外れた好戦的なタモガミ氏とは全く一線を画す。
戦争は平和をもたらす、中途半端な戦争の終わり方をすればまた戦争は起きる、だから休戦などでなく片方がコテンパンに勝ってから平和が訪れる。
日本が1944年に休戦したら国境は未だにフィリピンだったり台湾は日本の支配地のままだったはず、そして日本の軍事政権は居座り続けただろう...
言葉を失うとはこのことです、1944年から1945年8月まで市井の人だけでも何十万人と亡くなっていることを戦略論として整理している。
この考えについていけない人は早々にこの本を閉じるべきでしょう、でも悔しいから最後まで読んでやった。
「尖閣に武装人員を駐留させよ」
なんという暴言、と思うが、中国共産党の分析はかなり当たっている、昨日までの政府方針は明日にころっと変えかねない不安定さがあるというところは妙なりアリティを持って読ませてもらった。
「北朝鮮への対処は降伏か先制攻撃の選択肢」
暴言以下、なフレーズですが、日本政府の「何もしない まあ大丈夫だろう」という選択肢はあまりにも無責任である、という説には納得した。
彼には賛同できないがこういう見方も有効であり賛同しないからといって現実は賛同しない動きをすることが多々ある、その時どう備えるか?
これは劇薬、嫌いな毒だけど、こういう考え方があってかなりの世界の軍他関係者に影響を与えている人物の発言はどういうものなのか、とても参考になる。