2008年 1月 8日(火)

祖母



1月8日は祖母「もと」の亡くなった日だ。
正月に入って危篤状態であったが、この日の午前に亡くなった。
私は中学2年生の時だった。
教室の掃除をしていたら本間先生がやってきて「ばあちゃんが亡くなったから、早く帰られ!」と言われた。
実はその前に知らされていたのに帰っていないので本間先生がびっくりされて、叱るように言われたのだった。
祖母は、ほんとうに昔人間で実に厳しい人だった。
私達には甘い言葉はかけてはくれなかった。
おかげで行儀作法は良い方だと思っている。
父も、この祖母の影響で厳しかったのだろう。
なかなか親子らしいことはしなかった。
祖母が亡くなってからすこしづつ柔らかくなってきたと思う。
葬儀は自宅で行われた。
いとこたちがやってくるので私は楽しかった。
二階でレコードなんかをかけたりして和んでいたら誰かに叱られた。
私は人が集まって来て楽しいのに静かにしていなければならないことが苦痛だった。
祖母は亡くなる時、苦しんで死んでいったようだ。
私とすぐ上の兄の名を叫んで身体の上に乗って暴れていると言っていたらしい。
やんちゃな私たちは可愛くはなかったのだろう…。
その点、いとこの三姉妹は大変可愛がられたのだろう、みんな泣きじゃくっていた。
いとこたちが何故そんなに泣くのか。
あの時の私には、それが理解できなかった。
座敷の奥に高い祭壇が設けられ、その上に祖母の棺桶がおかれた。
生きているときも恐かった祖母は死んでなお恐かった。
通夜の晩、とっても恐かった覚えがある。
床に伏せていた場所は、いつまでも近寄りたくはなかった。
ああ、なんと情けない。
何か祖母との和んだワンシーンでも想い出さないかと目を閉じて見るのだが何ひとつ出てこないのだ。
きっと、あんな厳しい祖母でもどこかで暖かい眼差しを私に向けていたはずなのに。