2008年 11月 1日(土) 
あらしの中の17年

久しぶりに、じっくり読書をした。
「みやらくもん」さんからお奨めの、かつおきんや著「あらしの中の17年」~長屋八内のご一新~。
図書館から、やっと借りることができた。
高岡町奉行を勤めた加賀藩武士、長屋八内の幕末から明治維新までの動乱の世を描いたものだ。
幕末の高岡の町のことが書かれてありとても興味深かった。
「打ちこわし」と言う騒乱の中で彼は地元民に温情な裁決をして、よその地では「はりつけ」など厳しく処罰されたのに対し
高岡では誰も処罰されたものは出なかったとのこと。
民衆に家を壊されながらも「ちょうど家が傷んでいたから建て直すところだったので、壊してもらった」と被害はなかったと言う商人。
高岡の町の人って、そんな素晴らしい人たちだったのか。
聞き慣れた町名が幾たびも出てくるのも、おもしろい。
八内が高岡の町を歩くシーンが目に浮かぶようだった。
最後は隠れキリシタン(加賀藩に預けられた長崎のキリスタン)の世話をして自らもクリスチャンとなった人だ。
どじょうの蒲焼きが、この人の発案だとはびっくりした。
人間が人間らしく生きれなかった時代に「人間らしく」生きた彼の姿に感動する。
あらためて私も人を思いやる心を大事にして悔いのない「人間らしい」人生を過ごしたいと思うのだった。
メッセージ
読んでもらえてうれしい【みやらくもん】
(2008-11-02 08:46:00)
『高岡市史』にも「長屋八内」の名奉行ぶりが出てきます。桜馬場の「長屋神社」ですが、かつては遺徳をしのんで毎年お祭りが開かれていたそうです。この神社がいったいどこにあるのか、一度一緒に調べてみませんか。
RE:読んでもらえてうれしい【三千坊のてっちゃん】
(2008-11-02 15:54:00)
ほんとうに良い本でした。
時が時なら、さしずめ「みやらくもん」さんは高岡奉行で私は鍛冶職人だったかもしれませんね。
何だか、そんなイメージを抱きながら本を読ませてもらいました。
水戸の天狗党に対する加賀藩の情けある対応に反し、彦根藩の冷たい残虐な処置は桜田門の井伊大老襲撃の怨念もあるけど人間の因縁と言うものを強く感じました。
明治にはいって「西南の役」でも旧会津藩士による「抜刀隊」というのもありましたね。
歴史物は大好きです。
とくにこのような自分の住んでいる地域にかかわる話しは興味が深
いです。
「長屋神社」果たして、どこにあるのやら…。
以前「滝の白糸」の石碑を探したようにカメラを持って、高岡の町をうろうろしてみたいです。
時が時なら、さしずめ「みやらくもん」さんは高岡奉行で私は鍛冶職人だったかもしれませんね。
何だか、そんなイメージを抱きながら本を読ませてもらいました。
水戸の天狗党に対する加賀藩の情けある対応に反し、彦根藩の冷たい残虐な処置は桜田門の井伊大老襲撃の怨念もあるけど人間の因縁と言うものを強く感じました。
明治にはいって「西南の役」でも旧会津藩士による「抜刀隊」というのもありましたね。
歴史物は大好きです。
とくにこのような自分の住んでいる地域にかかわる話しは興味が深
いです。
「長屋神社」果たして、どこにあるのやら…。
以前「滝の白糸」の石碑を探したようにカメラを持って、高岡の町をうろうろしてみたいです。