私は３歳になるかどうかの時に新築中の家で、まだ床も張っていない時に階段をはい上がっていき、地面に落ちたと聞く。
それとなく、そんな柱が立っていた光景が時たま脳裏に現れることもあるから不思議だ。
みんな顔を覆ったそうな。
しかし何と落ちた所に砂が山になっていたとかで無傷ですんだのだった。
下手をすれば、この世にはいなかっただろう。
我が家の建ち前の時は高岡では「土砂降りの雨」だったそうだが全く雨には遭わなかった。
大門のおばちゃんが言った。
「あんたは、ほんとうに運の強い人やわ」
ずっと何事もなく平穏無事に生きてきた。
会社で事故に遭った時も、もうちょっとすれば足がなかったかもしれない。
偶然にズボンが引っかかったから助かったのだった。
それでも１時間半あまりの手術だった。
神経も切れいているということで先生が１本ずつ繋いでいると看護婦さんが言っていた。
ひょっとしたら足を引きずるような後遺症が残るかもしれません。
そう言われていたのだが何とか元の足に戻った。
仕事を辞めるきっかけとなった「やけど」事件。
これも皮膚科の先生が言っていた。
「よう腕だけで済んだもんだ、顔をやっていたら悲惨やったな」
一瞬の爆発炎上で訳がわからなかったのだが右腕だけですんだ。
誰かが言った。
「あんた、よっぽど仕事で悩んでいたのでは…」
神様が仕事を辞めさせるように仕向けたのだという。

きょうＭＴＢに乗っていて思わぬアクシデントに出くわした。
林道の下り坂で軽トラに正面衝突した。
転倒して地べたに放り出されたのだが不思議と何ともなかった。
少し左足が痛いだけだった。
帰ってきて妻に言うと。
「あんたの背後霊って誰なんやろう？」
そうか誰かが私をずっと守って来てくれているのか…。
母、その母、叔母…、そんなところかな。
「てっちゃん、てっちゃん！」と言って可愛がってくれたからな。
でも父かな叔父かな？
私もいずれあの世に行ったら背後霊となって可愛い孫達を守ってやろう！
きょうは無事帰ってきて一杯やりながら私を守ってくれている背後霊に乾杯！